2018年度第1回研究会

 さる7月8日(日)、今年度の第1回研究会が、函館駅前の「はこだてみらい館」にて開催されました。ここ数年の方式にならい、午前中に企画委員会との合同ワークショップ「プログラミング教育のあり方を探る」を開きました。続けて午後の部に、研究会開催といたしました。
 今回は昨年3月の学習指導要領の改訂を受けて、「地域・情報・文化をつなぐ学びと教育メディア」というテーマ設定を試みました。当日は台風による悪天候の中、近隣・遠方より40名の方々にご参加いただきました。また全部で7件の研究報告がありました。発表内容を、ごく大まかに振り返ってみます。
 まず「短大生による保育所での実習活動」や「保育士・幼稚園教諭養成での音楽基礎」に関する発表がありました。これらの報告からは、「メディアとしての学習経験」についての実績を紹介いただけたかと思います。また「ICT活用による音楽の自己学習支援システム」や「要支援児の自立活動におけるプログラミング学習」の発表がなされていました。それらからは、自己認識やモニタリングといった教育メディアの機能についてのヒントを頂戴できました。
 さらに、「全日制高校でのメディア利用」「〈情報活用能力〉のカリキュラム・マネジメント」「地域学習向けライブラリの整備」といった報告からは、教室レベル/学校レベル/地域レベル/政策レベルのそれぞれで、教育メディア活用の充実に向けた取り組みの必要性がひしひしと感じられました。
 研究会終了後の懇親会でも、テーブルのあちこちで熱い議論が交わされていました。ご発表を通じて情報提供くださった先生方、会場を提供いただいた「はこだてみらい館」のスタッフ各位、ご参加いただいた皆様方に、この場をお借りして深く感謝申し上げます。
 今回の議論を財産に、引き続き地域と密着した教育メディア研究を進めていきたいと思います。本当にありがとうございました。

文責:山口好和(北海道教育大学函館校)

2018年度第1回研究会の発表・参加者募集のご案内
テーマ:地域・情報・文化をつなぐ学びと教育メディア/一般

 学習指導要領の改訂から1年が経ちました。教育関係者はそれぞれの立場から、新指導要領の趣旨にどう接近するかを日々議論されていることでしょう。今回の改訂では、「主体的・対話的で深い学び」の視点からの授業改善や「資質・能力の育成」などを通して、「社会に開かれた教育課程」の実現が目指されています。今まで以上に、学校と地域との関係づくりが重要になるといえます。
 子ども・教師を学びの場に誘うICT教材、地域の特色を伝える博物館・美術館・図書館等、種々の教育資源を横断的にマネジメントすることが求められています。このような立場間、題材・領域間、組織間の課題を、何を使ってどのように扱えばよいのか。そこに「教育メディア研究」の方法論を、どう反映させられるのか。いずれも本学会の守備範囲として、学習指導要領の改訂を好機に検討したい話題です。そこで今回は、地域と教育の関わりについて、教育メディア研究のアングルからの実践報告、研究報告を募集いたします。その他、本学会が通常テーマとする話題についても、併せて募集しております。多数のご参加、ご発表をお待ちしております。
※なお、当日は企画委員会によるイベントが同会場にて開催されます。あわせてご参加下さい。

■ 日付:2018年7月8日(日)13:55〜17:10(午前中に企画委員会によるイベントがあります)

■ 会場:はこだてみらい館 ホームページ

■プログラム
13:55-14:00 開催挨拶

14:00-14:25
(1)「短期大学1年次「保育実習Ⅰ(保育所)」の実習活動」
三橋功一・穴田朱里・伊藤しずく・伊藤桃佳・小杉朋花・齋藤あゆみ・鈴木杏奈・松谷芽依・矢島愛理(函館短期大学保育学科)

14:25-14:50
(2)「保育士・幼稚園教諭養成課程における音楽基礎カリキュラムの検討」
高橋セリカ・山下真由美(函館短期大学保育学科)

14:50-15:15
(3)「ICTを活用した主体的な学びを目指す音楽自己学習支援システムの検討」
山下真由美(函館短期大学保育学科)

15:15-15:40
(4)「高校教師(全日制)の授業でのメディア利用の現状~2017年度「高校教師のメディア利用と意識に関する調査」から~」
宇治橋祐之(NHK放送文化研究所)

(休憩)

15:50:16:15
(5)「情報活用能力のカリキュラム・マネジメントに向けた課題」
稲垣忠(東北学院大学文学部)

16:15-16:40
(6)「自立活動におけるプログラミング学習の実践」
細川真喜(森町立駒ヶ岳小学校)

16:40:17:05
(7)「地域理解を支援する学習ライブラリの整備状況」
山口好和(北海道教育大学函館校)

17:05-17:10
閉会挨拶