2021年度第2回研究会

2021年度 第2回研究会のご報告
テーマ「1人1台端末環境での新たな学びとメディアリテラシー/一般」

2022年2月27日(日)、今年度の第1回研究会が開催されました。今回も昨年度に引き続き、オンライン(Zoom)開催となりました。当日は、18件の研究発表、90名の参加者となりました。

全国の公立小中学校において、1人1台の情報端末やクラウド環境の整備が進み、授業で積極的に活用されるようになってきました。また、高等学校でも情報端末の整備が進むとともに、学習者用デジタル教科書の活用や、大学入学共通テストに教科「情報」が加わるなど、1人1台の端末環境に関連する学習環境の整備が進んでいます。

この1人1台の端末環境において、従来の教師主導の授業から、子供主体の学びへ移行するなど、新たな学びの姿が期待されます。一方で、教科等や授業の目標達成や児童生徒のメディアリテラシーの育成の観点から、その活用の在り方に改善が必要であることも考えられます。また、コロナ感染症拡大の状況で、オンライン授業や家庭学習での活用など、学びを止めないための実践が求められます。

このような状況において、1人1台の端末環境の有効活用に関する研究を多くの皆様にご報告いただき、今後の可能性を探っていくため、幅広く発表を募集しました。その結果、18件の研究報告があり、当日は90名の参加をいただきました。

午前中に9件、午後から9件のご発表をいただき、活発な質疑応答が行われました。1人1台の端末環境、クラウド環境の活用に関する授業デザインや実践に関する発表が行われました。今後期待される新たな学びの姿について、発表をもとに参加者と議論を深めることができました。また、関連する内容として、情報活用能力やプログラミング教育等をテーマとした研究発表が行われました。情報活用能力の要素やその評価、プログラミング教育での教材研究やワークショップ、スタディログやオンライン授業に関する実践研究など、多様な内容が発表されました。

年度末の多忙な時期に多くの研究発表をいただき、100名近い参加者となり、盛会に終えることができました。内容的にもとても充実した研究会となりました。

ご参加、ご発表いただきました皆様に改めて感謝申し上げます。

文責:山本朋弘(中村学園大学教育学部)