沿革

本学会は、日本視聴覚教育学会と日本放送教育学会とが統合されて、1994年に「日本視聴覚教育・放送教育学会」として発足した。しかし発足してから5年後の1998年の第5回大会からは、名称を今日の「日本教育メディア学会」と改称して今日にいたっている。 しかし学会が統合される前には、それぞれの学会において長い歴史があり、その前身から数えれば日本の教育関係学会でも長い方になる。その発展過程と機関誌の名称を図示すれば右記のようになる。

すなわち1954年には、「視聴覚教育研究協議会」が発足し、1966年まで13回にわたり毎年夏に国際基督教大学(以下ICU)において協議会が催された。ただし11~13回(1964~1966)までは、これを継承し1964年に発足した「日本視聴覚教育学会」との共同開催の形をとっている。そして「日本視聴覚教育学会」は、その後1994年の学会統合まで30年間継続することとなる。それに伴い、「視聴覚研究協議会」の成果物である『視聴覚教育研究集録』も1965年の12号までとなり、翌年の1966年からは『視聴覚教育研究』へと引き継がれた。

他方「日本放送教育学会」は、1955年に発足し1993年までの39年の長きにわたって継続した。ただし発足から1965年までの11年間は、やはりICUにおいて「放送教育研究協議会」として開催され、その成果物も『放送教育研究集録』(1~11号, 1955~1965)として刊行されている。これは後に5年の間をおいて、1971年から『放送教育研究』(1~19号)として、1994年学会合併まで刊行されている。