教育メディアとしてアート手法を用いた研究や探究の実践に関するSIGです。Arts-Based Research (ABR)についての国内外の先行事例の輪読会を通じて基礎的な知識を深めるとともに、ABRやアートベースの実践を共有し、参加者間でディスカッションを行う場を提供します。また、ABRの体験型ワークショップを通じて、新たな方法論や表現手法を学び、実践に役立てる機会を創出します。これらに加え、全国大会や研究会では、最新の研究成果や事例を共有し、教育や研究におけるABRの可能性を共に探ります。ABRに興味のある研究者、教育者、実践者を対象に、多様な視点からABRを深めることを目的とした活動を展開していきます。
【Zoomリンク】
ミーティングID: 935 2714 2613
パスコード: 906257
▶︎活動内容
(1)アートベース・リサーチ・ハンドブックのオンライン輪読会
【日程と内容】 各週水曜日 20:00-21:00@オンライン
◾️2025年
1月15日 (第5回目)ABRハンドブック第6章:創造性と想像力
1月29日(第6回目)ABRハンドブック第8章:ナラティブによる探究
2月19日(第7回目) ABRハンドブック第9章:オートエスノグラフィーのアート
3月5日(第8回目)ABRハンドブック第10章:創造的ノンフィクション
3月19日 (第9回目)ABRハンドブック第11章:小説に基づく研究
4月2日(第10回目)ABRハンドブック第12章 詩的探究
4月16日(第11回目)ABRハンドブック第14章 生きること、動くこと、そして踊ること
4月30日(第12回目)ABRハンドブック第15章 エスノドラマとエスノシアター
5月14日(第13回目)ABRハンドブック第16章 演出家/俳優/研究者/教師によるプレイビルディングの技法と雰囲気
5月28日(第14回目)ABRハンドブック第17章 アートベース・ビジュアル・リサーチ
6月11日(第15回目)ABRハンドブック第19章 アートベース・リサーチとしてのコラージュ
6月25日(第16回目)ABRハンドブック第20章 インスタレーション・アート
7月9日(第17回目)ABRハンドブック第21章 学術的なコミックの描き方
7月23日(第18回目)ABRハンドブック第23章 エスノシネマとビデオベースの研究
8月20日(第19回目)ABRハンドブック第24章 海のモンスターたちがビーチを征服する
9月24日(第20回目)ABRハンドブック第25章 混合型アートベース・リサーチ
10月8日(第21回目)ABRハンドブック第26章 教育におけるアートベース・リサーチ
10月22日(第22回目)ABRハンドブック第28章 健康科学でアートベース・リサーチの謎を深める
11月5日(第23回目)ABRハンドブック第30章 美から学ぶ
11月19日(第24回目)ABRハンドブック第31章 アートベース・リサーチを評価するための規準
12月3日(第25回目)ABRハンドブック第32章 アートベース・リサーチにおける翻訳
12月17日(第26回目)ABRハンドブック第33章 アートに基づくライティング
1月14日(第27回目)ABRハンドブック第34章 アート、エージェンシー、そして研究倫理
1月28日(第28回目)ABRハンドブック第35章 教育方法としての美に基づく研究
2月11日(第29回目)ABRハンドブック第37章 公共にひらく
2月25日(第30回目)ABRハンドブック第38章 アートベース・リサーチの可能性を実現する
◾️2024年
11月 6日(第1回目)ABRハンドブック 第1章:アートベース・リサーチへの招待
11月20日(第2回目)ABRハンドブック 第2章:芸術的探究の哲学的・実践的基礎
12月 4日(第3回目)ABRハンドブック 第3章:生きる探究としてのアートグラフィー
12月18日(第4回目)ABRハンドブック 第4章:社会科学におけるパフォーマティブな動き
※7月以降の予定は、後日ご案内いたします。
※参加の条件は、事前に文献を読んでくること、です。
パトリシア・リーヴィー(編著),岸磨貴子,川島裕子,荒川歩,三代純平(監訳) 『アートベース・リサーチ・ハンドブック』福村出版
(2)ABR研究会、セミナーなど
◯第1回ABR研究会

▶︎日時:2025年12月20日(土)
▶︎場所:明治大学中野キャンパス
▶︎対象:ABR実践者、研究者、学生、院生、高校生などABRに取り組む人たち
▶︎ウェブ:http://m-kishi.com/abr-japan/ja/abr-society2025.php
※詳細はウェブで更新していきます。
(3)ABR関連輪読会
マキシン・グリーン著『想像力をときはなつ――アートと教育が社会を変える』(勁草書房, 2025)日本教育メディア学会 ABR SIG(Arts-Based Research SIG)の企画として、オンライン読書会を開催いたします。2025年3月に刊行されたマキシン・グリーンの名著『想像力をときはなつ』は、教育におけるアートの意義を鋭く問い直す一冊です。グリーンは、想像力の重要性を一貫して主張し続けてきました。今回の読書会では、本書の訳者のお一人である 桐田敬介氏を講師にお迎えし、グリーンの思想を日本語で丁寧に読み解きながら、私たち自身の教育実践や研究にどのように活かすことができるのかを参加者と共に考えていきます。
ABR SIGでは、アートを教育メディアとして捉え、アートを活用した研究の可能性と意義を探究してきました。グリーンの議論は、ABRを深めるうえで非常に重要な視座を提供しており、教育や研究に携わる方だけでなく、アートと社会の関係に関心を持つすべての方に多くの示唆を与えてくれるでしょう!「読んでから参加する」と一層理解が深まりますが、未読の方も歓迎です。ぜひお気軽にご参加ください。

開催概要
▶︎日時:2025年11月22日(土)14:00〜15:30(概要説明+対話セッション)
▶︎方法:オンライン(Zoom)
▶︎講師:桐田敬介氏(武蔵野学院大学講師)
▶︎参加:学会員・非会員を問わずご参加いただけます
▶︎申込:https://forms.gle/FCxiEkkw8BkHQDjq6
▶︎備考:本書を読んでの参加を推奨しますが、未読でも参加可能です
▶︎企画:日本教育メディア学会 ABR SIG(関西大学 川島裕子・明治大学 岸磨貴子)
▶︎備考:実施1週間前に登録されたみなさまに参加のためのZoomリンクを送ります。
(4)ABR ワークショップ
ABR SIGは、2025年度から、国内研究会と連携してABRワークショップを行う予定です。
日時や場所については、国内研究会の情報も併せてご覧ください。
▶︎参考文献
パトリシア・リーヴィー(編著),岸磨貴子,川島裕子,荒川歩,三代純平(監訳)(2024) 『アートベース・リサーチ・ハンドブック』福村出版
パトリシア・リーヴィー(著),岸磨貴子,東村知子, 久保田賢一(訳)(2025)『研究法がアートと出会うとき:アートベース・リサーチへの招待』 福村出版
▶︎全国大会における課題研究の報告
・大会報告 課題研究Ⅲ:岸 磨貴子, 川島 裕子, 郡司 厚太, 久保田 賢一(2024)「教育メディア研究におけるアートベース・リサーチの方向性」
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jaems/30/2/30_87/_pdf/-char/ja
・大会報告 課題研究Ⅱ:「探究を多様化するアートベース・リサーチ」岸 磨貴子, 川島 裕子, ジョン ジウン, 久保田 賢一
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jaems/31/2/31_31/_pdf/-char/ja
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◆特定課題研究委員会(SIG)メンバー
委員長 岸磨貴子(明治大学)
委員 菅原弘一(宮城教育大学)/放送教育SIG代表
委員 後藤心平(広島経済大学)/メディア・リテラシーSIG代表
委員 川島裕子(関西大学)/アートベース・リサーチSIG代表