2025年度日本教育メディア学会第32回年次大会【第1報】
第32回年次大会は,2025年11月1日(土)・2日(日)の2日間,北海道教育大学函館校で開催されます。
https://www.hokkyodai.ac.jp/hak/access/index.html
日程:2025年11月1日(土)・2日(日)
場所:北海道教育大学函館校
年次大会実行委員長:山口好和(北海道教育大学)
1.時程
<1日目>
12:00- 受付
13:00-13:50 総会
14:00-15:45 シンポジウム
【放送開始100年記念】放送教育のこれまでとGIGA 第二期でのメディア教育
16:00-17:30 一般研究発表(1)
18:30-20:30 懇親会(「函館ビヤホール」函館市末広町14−12を予定)
<2日目>
09:00-09:30 SIGセッションについて(10分程度の研究報告)
09:45-11:45 課題研究
11:45-12:45 昼食(委員会等打合せ)
12:45-14:15 一般研究発表(2)
14:25-15:55 一般研究発表(3)
※一般研究発表:発表20 分、質疑8 分、入替わり2 分を予定
2.申込み・締め切り等のスケジュール
4月下旬 課題研究プロポーザル受付開始
7月10日(木) 課題研究プロポーザル締切
7月末~8月上旬 結果通知
8月31日(日) 一般研究発表申し込み開始
9月30日(火)発表原稿提出期限、参加及び懇親会申込期限
3.大会参加申込(Peatixを使用)
課題研究・一般研究の発表申込をされた方も大会参加申込が必要です。
4.大会参加費・懇親会参加費
<大会参加費>
会員 3000 円
学生会員 1000円
学生非会員 2000円
非会員 4000円 (現職教員は無料)
※事前・当日で参加費は変わりません。
※Peatixで徴収・領収書発行をします
<懇親会参加費>
会員 6500 円
学生 4000円
※9月30日(火)までの事前申込制
※Peatixで徴収・領収書発行をします
5.課題研究(大会2日目 9:45-11:45)
(1)デジタル学習基盤を前提とする放送番組・動画コンテンツを活用した教育実践研究
コーディネータ:小林祐紀 / 放送大学、木村明憲 / 桃山学院大学、白井健大 / 日本放送協会
2025年3月に放送開始100年を迎えた。テレビ学校放送番組においても65年以上の歴史を有している。放送教育の流れをくむ本学会においても、これまでに放送番組や動画コンテンツを活用した教育実践及び教育実践研究による知見が多く蓄積されているところである。そして現在、GIGAスクール構想によって整備された学習環境はデジタル学習基盤として、これらを前提とした授業設計が求められるようになった。端末や高速通信環境の整備に伴い、放送番組や動画コンテンツの視聴方法は多様化した一方で、番組のストーリー性を重視した一斉視聴の価値を見直す動きも見られる。さらに、クラウドの活用によって、チャット等を使いリアルタイムで視聴メモを共有することが可能となり、これまでにはない教育実践の可能性が見出されつつある。そして、学習者に求められる映像視聴に関する能力の再構築も求められていると強く感じられる。こうした問題状況について、さまざまな校園種の実践者及び多様な研究分野の構成員を要する日本教育メディア学会ならではの多角的な視点をもとに、幅広く議論する場を設けた。
(2)メディア・リテラシーを育成する教育方法・教材開発の可能性
コーディネータ:中橋 雄 / 日本大学、高橋敦志 / 上智大学
新しいメディアが生まれメディア環境が複雑に変化していく中で、メディア・リテラシーを育成する教育の重要性は高まっている。その一方で、メディア・リテラシーを育むために活用される教育メディアの可能性も広がっており、様々な教育方法や教材開発に関する研究が進められている。そうした研究成果を共有することによって、新たな研究の可能性が拓かれると期待することができる。そこで、本課題研究では、メディア・リテラシーを育成する教育方法・教材開発の可能性について議論するための研究を幅広く募集する
(3)教育メディア研究におけるABRとその評価基準
コーディネータ:川島裕子 / 関西大学、岸磨貴子 / 明治大学
近年、ABRは、教育・心理・社会科学など幅広い分野で注目を集めており、その中でも教育メディア研究との接点が拡がりつつある。ABRは研究の初期段階(問いの生成)から、調査、分析、そして成果の表現に至るまで、アートを媒介とする多様な実践が報告されている。しかしながら、研究成果そのものをアートによって提示するABRにおいては、その成果が従来の学術査読の枠組みに収まらないことが多く、国内の学術雑誌等に掲載されにくいという現状がある。これは、ABRの評価や査読の在り方がまだ十分に確立・浸透されていないことに起因している。一方で、海外においてはABRの特性を理解した査読体制が整えられ、アートを用いた成果物が正式にジャーナルに掲載されている事例も報告されている。本課題研究では、こうした国際的な事例を参照しつつ、教育メディア研究の文脈におけるABRの査読・評価の枠組みについて検討したい。そのため、研究成果をアートとして提示した実践研究または評価基準に関する研究を募集し、ABRの評価基準、および、実用性や課題について参加者とともに議論する。
(4)教育メディア研究におけるメディア社会学的アプローチの再検討
コーディネータ:池尻良平 / 広島大学
SNSや動画サイト、VRコンテンツなど、多様なメディアが社会において創造される昨今、「教育メディア」の範囲も潜在的に広がっている。近年の教育メディア研究では、方法論として開発や量的・質的調査の方法論を用いている論文が多いが、教育メディアそのものの価値を論じたり、それが社会にどのような影響を与えているかを研究的に論じる方法論も重要といえる。そこで、本課題研究では、教育メディアをメディア社会学の視点で研究している発表を募集し、教育メディア研究の新しい方法論を議論するセッションとしたい。
6.シンポジウム(大会1日目 14:00-15:45)
テーマ:【放送開始100年記念】放送教育のこれまでとGIGA 第二期でのメディア教育
7.お問い合わせ
年次大会委員会(○を@に修正して送ってください):jaemsconference○gmail.com