2021年度日本教育メディア学会第28回年次大会にあたってのご挨拶

年次大会実行委員長 森田裕介(早稲田大学)

 第28回日本教育メディア学会年次大会は、2021年12 月18日(土)、19日(日)に開催することとなりました。現地開催(一部オンライン)と全面オンライン開催の両方の実施可能性が検討されておりましたが、緊急事態宣言の延長などの状況を鑑み、全面オンラインでの開催が決定されました。
振り返ってみますと、2020年度は、新型コロナウイルス感染症の拡大によって、教育に携わる多くの方が教育メディアの有用性を再認識した1年でした。会場となる予定であった早稲田大学では、2020年4月に開設されたCTLT(Center for Teaching, Learning, and Technoloty)を中心として、授業実践に関する知見を教員間で共有しながらコロナ禍を乗り越えてきました。また、2020年9月には、オンライン授業アンケートの結果を踏まえて、ポストコロナにおけるハイブリッド授業化を明言しました。ここまで、オンライン授業を推進してきた背景には、教育メディアの研究知見や、活用した経験ならびに実績があったことは言うまでもありません。
2021年度以降は、すでに皆様がお気づきのとおり、多くの学びに教育メディアが活用されることになります。本大会では、これまでに蓄積した知見を踏まえ、有益な研究の成果を共有し、議論を通してよりよい学びの創造を拡げていく、そんなコミュニティ構築の機会を提供いたしたく存じます。大会実行委員会一同、皆様のオンラインでのご参加を心よりお待ち申し上げております。

発表集録を公開しました。ダウンロードはこちら

1.日時と場所

2021年 12 月 18 日(土),19 日(日)
会場:オンライン( https://peatix.com/event/2903467/
※1 参加申込・参加費支払いはイベント管理システムpeatixよりお申し込みいただけます。詳しくは本ページ「6.参加費・参加申込について」をご覧ください。
※2 申込済みの方は、上記 peatixのサイトにアクセスし、ログインした後、「イベントに参加」をクリックすると大会専用サイトが表示され、Zoomにアクセスできるようになります。

2.大会プログラム

  • 1日目 12/18(土)

午前:理事会
13:00〜13:50 総会
14:00〜14:50 大会企画1 オープニングセッション
「あたらしい学校と教育メディア」
15:00〜17:00 大会企画2 シンポジウム
「教育改革と教育メディア研究」

  • 2日目 12/19(日)

9:30〜11:30 一般研究発表(1)
11:30〜12:30 昼食
12:30〜14:30 課題研究
14:40〜16:40 一般研究発表(2)

3.大会企画

(1)オープニングセッション「あたらしい学校と教育メディア」
中央教育審議会答申「『令和の日本型学校教育』の構築を目指して」では,情報化・少子高齢化等,急激に変化する社会へ向けた新たな学校教育像が示されました。個別最適な学びと協働的な学びによる 授業外の学習を含む学びの充実,履修主義と修得主義の組み合わせなど,従来の授業改善にとどまらない方向性が含まれます。その基盤として GIGA スクール構想が位置づけられており,教育メディアに求められる役割も変化していくと考えられます。本企画では,すでに先駆的な教育メディアの活用と教育課程を実施している私立学校から最新の取り組みを伺い,教育メディア研究の新たな分野・アプローチの創出をめざします。

・パネリスト:荒木貴之(ドルトン東京学園中学校・高等学校・校長)
三宅貴久子(瀬戸SOLAN小学校・副校長)
有山 裕美子(軽井沢風越学園・教諭)
・コーディネーター:稲垣忠(東北学院大学)

(2)シンポジウム「教育改革と教育メディア研究」
現在、初等中等教育および高等教育では、様々な教育改革が検討・実施されています。初等中等教育では、GIGAスクール構想の推進、高等教育では授業のオンライン化、高大接続に関わる入試等の再構築や学修者本位の大学教育の実現などがあり、教育メディアの役割がますます重要になります。本企画では、メディア研究を教育社会学の立場から研究されている大多和 直樹 先生(お茶の水女子大学)を登壇者としてお招きします。教育改革における教育メディアの役割を教育社会学の理論的かつ批判的視座から講演いただきます。具体的には、次の2つについて話題提供いただきます。ひとつは、外部リソースとしての教育メディアの役割、もうひとつは、多様な学びの評価の役割です。それぞれ1時間ずつお話ししていただき、前半は放送教育を研究される宇治橋会員(NHK放送文化研究所)、後半は評価の研究をされている森田会員(早稲田大学)と対談形式で進めます。

・登壇者:大多和 直樹 先生(お茶の水女子大学)
・対談者:宇治橋祐之 先生 (NHK放送文化研究所)
森田裕介 先生(早稲田大学:年次大会実行委員長)
・コーディネーター:今野貴之(明星大学)

4.課題研究プログラム

以下の3件のテーマについて報告を募集します(申し込み締め切りました)。詳細はこちらをご覧ください。

課題研究テーマ1:1人1台学習者用情報端末とメディア・リテラシー
コーディネーター:中橋雄(日本大学)・宇治橋祐之(NHK 放送文化研究所)

課題研究テーマ2:教育メディア研究からみたプロジェクト学習
コーディネーター:山本良太(東京大学)・池尻良平(東京大学)

課題研究テーマ3:GIGAスクール時代のデジタルコンテンツ
コーディネーター:中川一史(放送大学)・堀田博史(園田学園女子大学)

5.大会までのスケジュール・発表申し込み

10月 1日 課題研究結果通知・一般研究発表申し込み開始
10月31日 課題研究・一般研究原稿提出期限

○発表申し込みについて
・発表は会員であることが必須です。発表申込時点までに入会手続きを済ませてください。
・原稿提出は参加申込後に示される大会専用サイトにて行います。専用サイトは10月1日以降にオープンしますのでいましばらくお待ちください。
・会員1名が発表できる件数は,課題研究1件・一般研究1件の計2件までです。英文での提出も受け付けます。英文の場合,発表も英語で行います。
・口頭発表の実施をもって発表とします。zoomを使用できる環境をご用意ください(zoomのアカウントは学会側で提供します)。

6.参加費・参加申込について

参加申し込みは,本年度よりイベント管理システムのPeatixを使用します。下記URLからお申し込みください。なお、事前支払いは本年度より、大会前日まで受け付けます。当日支払いも可能ですが割高となります。支払い完了後、大会専用サイトのURLとアクセスパスワードが通知されます。

・参加費の支払いサイト:参加費の支払いサイト(Peatix)はこちら
・Peatixの使用方法について::https://help.peatix.com
・参加費は,昨年通り,以下の通りとします。
会員 3000 円(事前),4000 円(当日)
学生会員 1000 円(事前),2000 円(当日)
非会員 4000 円(事前),5000 円(当日)
※ただし,非会員の現職教員は無料
学生非会員 2000 円(事前),3000 円(当日)

7. 共催・実行委員会

第28回年次大会は早稲田大学大学総合研究センターとの共催となります。以下の年次大会実行委員会および年次大会委員会が企画・運営を担当します。

年次大会実行委員長 森田裕介 (早稲田大学)
委員  阿部真由美 (早稲田大学)
委員  池尻良平  (東京大学)
委員  岸磨貴子  (明治大学)
委員  向後千春  (早稲田大学)
委員  今野貴之  (明星大学)
委員  渡邉文枝  (早稲田大学)
委員  渡辺雄貴  (東京理科大学)
年次大会委員長  稲垣忠(東北学院大学)
年次大会副委員長 堀田龍也(東北大学)
年次大会副委員長 森田裕介 ※年次大会実行委員長兼任

8.その他・お問い合わせ

前回大会に引き続き本大会において,発表予稿集は刊行せず,会員の皆様に PDF ファイルの形での配布となります。本ページにてダウンロード可能おとなります。
年次大会に関するお問い合わせは,下記までお願いいたします。

第 28 回年次大会実行委員会事務局
メールアドレス jaems.taikai2021★gmail.com(★を@に置き換えてください)