2024年度 日本教育メディア学会 第31回 年次大会【最終報】
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年次大会開催にあたってのご挨拶
年次大会実行委員長 渡邉光浩(南九州大学)
第31回日本教育メディア学会年次大会は,2024年10月5日(土),6日(日)に鹿児島女子短期大学を会場とし,開催いたします。 日本教育メディア学会は,新型コロナウイルス感染症拡大によるオンライン開催を経て,2022年度から対面での開催を再開したことで,一堂に会し,自他の研究について議論できる良さを改めて痛感しているところです。 学校の一人一台端末は,教室内外の情報や人と繋がるための「メディア」となりつつあります。また,めまぐるしい速度で開発の進む人工知能を,子どもの学びや教師の業務に活用しようという動きもあります。教育やメディアを取り巻く環境が日々進化・変化する実態を鑑みるにつけ,本学会が担う役割や期待も,さらに大きくなっていると感じています。本年次大会では,より広範な領域,場面における教育メディア研究の成果を共有し,議論を通して,豊かな学びと社会を築ける場を,皆さまとともに創りたいと存じます。 大会委員長であるわたしはこの4月に異動しましたが,昨年度の年次大会で案内しました鹿児島女子短期大学で開催いたします。会場は,九州新幹線の終点であり,空港連絡バスのターミナルのある鹿児島中央駅から徒歩でも約15分とアクセスがよい場所にあるため,こちらでの開催とさせていただきました。なるべく最後までご参加いただけるようにと,プログラムも工夫しております。懇親を深める場にしていただきたいと考え,懇親会も開催いたします。 大会実行委員会一同,皆さまのご参加を心よりお待ち申し上げております。
日程:2024年10月5日(土)・6日(日)
場所:鹿児島女子短期大学
https://www.jkajyo.ac.jp/introduction/access/
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1.時程
<1日目>
12:00- 受付
13:00-13:50 総会
14:00-14:50 大会企画 講演(東京学芸大学教職大学院・堀田龍也先生)
15:00-16:30 シンポジウム
16:40-18:10 一般研究発表(1)
18:20-18:50 新・理事会
19:00- 懇親会
<2日目>
09:00-10:30 一般研究発表(2)
10:40-12:10 一般研究発表(3),企画委員会企画「現職教員のための実践研究はじめの一歩」
12:10-13:10 昼食
13:10-15:10 課題研究
2.申込み・締め切り等のスケジュール
6月10日(月) 課題研究プロポーザル受付開始
7月10日(水) 課題研究プロポーザル締切
7月31日(水) 課題研究結果通知・一般研究発表申し込み開始 発表原稿提出期限は9月8日(日)9月2日(月)です。
7月31日(水)大会参加申込 9月8日(日)9月2日まで事前申込割引,9月9日(月)9月3日からは当日と同じ参加費となります。
大会参加申込,一般研究発表申し込みを 9月8日(日) まで延長いたします。
ただし,研究発表時間枠のご希望は受け付けていません。
発表原稿の提出及び課題研究・一般発表のテンプレート(共通)
https://jaems.jp/conference-30th-template/
3.大会参加申込(Peatixを使用)
大会参加希望の方は,こちらのPeatixサイトから参加申込・参加費の支払いをお願いします。
課題研究・一般研究の発表申込をされた方も,大会参加申込(参加費支払)が必要です。
https://2024jaems-annual.peatix.com
4.大会参加費・懇親会参加費
事前申込は 9月8日(日)9月2日(月)まで,それ以降は当日と同じ参加費を支払ってください。
懇親会に参加希望の方は,参加申込みと同時に申し込みください。
申し込みは上のPeatixのURLからお願いします。
- 参加費
- 会員 3,000 円(事前) 4,000 円(当日)
- 非会員 4,000円(事前) 5,000円(当日)
※ただし,非会員の現職教員は無料 - 学生会員 1,000円(事前) 2,000円(当日)
- 学生非会員 2,000円(事前) 3,000円(当日)
※ただし,非会員の現職教員は無料
- 懇親会
- 会員 6,000 円
- 学生 4,000円
- 申し込み方法 9月8日(日)
9月2日(月)までの事前申込制 - 予定会場 TO THE HERBS(トゥーザハーブズ) 鹿児島店
鹿児島県鹿児島市高麗町17-5-2F(学会会場より徒歩6分)
5.課題研究(大会2日目 13:10-15:10)
(1)「情報活用能力」を育成するための授業設計とカリキュラム
前田康裕(熊本大学),小林祐紀(放送大学),山口好和(北海道教育大学)
GIGA端末が全国的に配備され,授業での活用も推進されている。しかし,その一方で,端末の活用が目的化され,従来の教師主導型の授業から脱しきれておらず,学習の基盤となる資質・能力である「情報活用能力」の育成が必ずしも十分ではないという状況も見える。様々な校種の教科の授業の中でどのように「情報活用能力」を育てればよいのか。そのためにはどのような条件が必要なのか。授業設計だけにとどまらず,カリキュラムや教員研修などの要因も考慮しながら,多様な研究分野の構成員を要する日本教育メディア学会ならでは議論を行っていきたい。
(2)探究を多様化するアートベース・リサーチ
岸磨貴子(明治大学),川島裕子(関西大学)
高等教育における研究活動はもちろん,初等教育,中等教育でも探究を軸とした教育がはじまったが,具体的にどのように進めていくことができるかその方法論についての議論が十分にされていない。探究活動の多くは,情報活用の流れで,問い(テーマ)をたてて,調べて,まとめて,発表するという流れが多いが,探究と実践(または児童生徒にとってのリアリティ)と乖離したまま行われている現状もある。ABRは,探究を実践と密接に関連させながら,自分軸で人や社会と関わるアプローチでもあり,探究学習へのあらたなアプローチを示すことができる。また,前年度の「教育メディア研究におけるアートベース・リサーチ」でも多くの方にご参加いただいたことから,本学会での関心も高いといえる。
(3)生成AIの活用とメディア・リテラシー
大久保紀一朗(京都教育大学),佐藤和紀(信州大学)
生成AIの急速な進歩により,児童生徒の学習や校務でも生成AIの活用が導入され始めています。生成AIを新しいメディアの1つだと考えれば,生成AIの活用に対するメディア・リテラシーとその教育に関する研究の重要性も増しています。しかし,生成AIの活用に必要なメディア・リテラシーやこれまでのメディア・リテラシーとの違いについては十分検討されていません。このような状況をふまえ,本セッションでは,生成AI時代に必要なメディア・リテラシーやその育成などに関する理論的,実践的な研究を幅広く募集します。
6.シンポジウム(大会1日目 15:00-16:30)
テーマ「地域ぐるみで考える教育DX:ウェルビーイングの実現と教育メディア」
「GIGAスクール構想」により国際的にも水準の高い学習環境が実現した。次の段階にどう推し進めるかの議論が活発化している。
「個別最適な学び」の環境づくり,教育データの連携・集約・可視化の方法,学習者視点の授業にどう活用するのかなど,官民交えての特色ある報告が相次ぐ。一方で「デジタル化」への不安や対応の不足例も多く聞かれる。「創意工夫,他地域との差別化」と「1人の100歩より全員の1歩」,どちらもが重要な論点であり,本学会が取り組むべき問題でもある。
そこで本シンポジウムでは,鹿児島での教育DXにむけた取り組みを「地域のくらし,ウェルビーイング」の視点から見つめつつ,教育メディア研究の課題を展望する機会としたい。
登壇者:
鹿児島国際大学 辻 慎一郎 氏
鹿児島市教育委員会 木田 博 氏
ほか2名
コーディネーター:
北海道教育大学 山口 好和 氏
以下は過去のお知らせです(重複があります)。
2024年度日本教育メディア学会第31回年次大会【第1報】
第31回年次大会は,2024年10月5日(土)・6日(日)の2日間,鹿児島女子短期大学で開催されます。
https://www.jkajyo.ac.jp/introduction/access/
日程:2024年10月5日(土)・6日(日)
場所:鹿児島女子短期大学
1.時程
<1日目>
12:00- 受付
13:00-13:50 総会
14:00-14:50 大会企画 講演(東京学芸大学教職大学院・堀田龍也先生)
15:00-16:30 シンポジウム
16:40-18:10 一般研究発表(1)
18:20-18:50 新・理事会
19:00- 懇親会
<2日目>
09:00-10:30 一般研究発表(2)
10:40-12:10 一般研究発表(3),企画委員会企画「現職教員のための実践研究はじめの一歩」
12:10-13:10 昼食
13:10-15:10 課題研究
2.申込み・締め切り等のスケジュール
6月10日(月) 課題研究プロポーザル受付開始 https://forms.gle/aSJf3MdGLbwEfnfq9
7月10日(水) 課題研究プロポーザル締切
7月31日(水) 課題研究結果通知・大会参加申込開始・一般研究発表申し込み開始
発表原稿の提出期限は9月2日(月)です。
3.大会参加申込(Peatixを使用)
課題研究・一般研究の発表申込をされた方も大会参加申込が必要です。
また,9月2日(月)までが事前申込(大会参加費・懇親会費)期間とします。
4.大会参加費・懇親会参加費
事前申込は 9月2日(月)まで,それ以降は当日扱い
懇親会に参加希望の方は,あわせて Peatixにて申し込み
会員 3,000 円(事前) 4,000 円(当日)
非会員 4,000円(事前) 5,000円(当日)
学生会員 1,000円(事前) 2,000円(当日)
学生非会員 2,000円(事前) 3,000円(当日)
※ただし,非会員の現職教員は無料
懇親会 6,000 円(学生会員・学生非会員 4,000円) 9月2日(月)までの事前申込制
(予定)TO THE HERBS(トゥーザハーブズ) 鹿児島店
鹿児島県鹿児島市高麗町17-5-2F(学会会場より徒歩6分)
5.課題研究(大会2日目 13:10-15:10)
(1)「情報活用能力」を育成するための授業設計とカリキュラム
前田康裕(熊本大学),小林祐紀(放送大学),山口好和(北海道教育大学)
GIGA端末が全国的に配備され,授業での活用も推進されている。しかし,その一方で,端末の活用が目的化され,従来の教師主導型の授業から脱しきれておらず,学習の基盤となる資質・能力である「情報活用能力」の育成が必ずしも十分ではないという状況も見える。様々な校種の教科の授業の中でどのように「情報活用能力」を育てればよいのか。そのためにはどのような条件が必要なのか。授業設計だけにとどまらず,カリキュラムや教員研修などの要因も考慮しながら,多様な研究分野の構成員を要する日本教育メディア学会ならでは議論を行っていきたい。
(2)探究を多様化するアートベース・リサーチ
岸磨貴子(明治大学),川島裕子(関西大学)
高等教育における研究活動はもちろん,初等教育,中等教育でも探究を軸とした教育がはじまったが,具体的にどのように進めていくことができるかその方法論についての議論が十分にされていない。探究活動の多くは,情報活用の流れで,問い(テーマ)をたてて,調べて,まとめて,発表するという流れが多いが,探究と実践(または児童生徒にとってのリアリティ)と乖離したまま行われている現状もある。ABRは,探究を実践と密接に関連させながら,自分軸で人や社会と関わるアプローチでもあり,探究学習へのあらたなアプローチを示すことができる。また,前年度の「教育メディア研究におけるアートベース・リサーチ」でも多くの方にご参加いただいたことから,本学会での関心も高いといえる。
(3)生成AIの活用とメディア・リテラシー
大久保紀一朗(京都教育大学),佐藤和紀(信州大学)
生成AIの急速な進歩により,児童生徒の学習や校務でも生成AIの活用が導入され始めています。生成AIを新しいメディアの1つだと考えれば,生成AIの活用に対するメディア・リテラシーとその教育に関する研究の重要性も増しています。しかし,生成AIの活用に必要なメディア・リテラシーやこれまでのメディア・リテラシーとの違いについては十分検討されていません。このような状況をふまえ,本セッションでは,生成AI時代に必要なメディア・リテラシーやその育成などに関する理論的,実践的な研究を幅広く募集します。
6.シンポジウム(大会1日目 15:00-16:30)
「(仮)みんなで考える地域DX:ウェルビーイングの実現にむけたメディア研究」
登壇者:辻 慎一郎先生(鹿児島国際大学)ほか
コーディネータ:山口 好和先生(北海道教育大学)