研究会

2021年度 第 1 回研究会のご報告(オンライン開催)

テーマ「新しい生活様式における教育とメディアの活用/一般」
日 時 2021年7月31日(土) オンライン開催/担当:富山大学・黒田卓)

 新型コロナウィルスの猛威は、私たちの生活様式を大きく変えてきています。学校教育においても、学びを止めないための様々な工夫を行いながら、新しい時代の学びのあり方を模索しています。
 新型コロナウィルス感染拡大の影響もあり、GIGAスクール構想が前倒しで実施され、2020年度末までに、すべての小、中学校において、一人1台端末の整備が行われました。多くの都道府県では、高等学校でも同様の整備が進められています。デジタル教科書の利用も、急速に普及してきています。これらにより、子どもたちの学びのあり方も、大きく変わっていくことが考えられます。このような中、メディアを用いた、学びを止めないための実践が、各地で行われてきています。先進的な実践や、新しいメディアの活用方法なども提案されてきています。このような取り組みや、新しいメディア活用研究を多くの皆様にご報告いただき、今後の可能性を探っていくため、幅広く発表を募集しました。その結果7件の研究報告があり、当日は約20名の参加をいただきました。
 午前中に4件、午後から3件のご発表をいただき、活発な質疑応答が行われました。午前の発表では、一人1台端末を利用した授業設計や実践、また一人1台端末の環境を前提とした教員研修に関する発表が行われました。一人1台端末環境をより生かした授業をどのように作っていけばよいのか、また操作研修だけでなく、より深い学びにつなげていく教師の力量形成のための研修のあり方について、発表をもとに参加者と議論を深めることができました。午後の発表では、幼児教育におけるeポートフォリオや学習者用デジタル教科書の活用の可能性、新型コロナによる休校時と再開後の学校でのメディア利用状況に関する発表が行われ、学びを止めないために、また日々の学びをより深めるためにどのようにメディアを活用していけばよいのか、何が障壁になっているのかといったことについて、発表をもとに活発な議論が行われました。
 大学のテスト期間やオリンピックの開催期間と重なり参加者は少し少なめではありましたが、内容的には大変充実した研究会となりました。ご参加、ご発表いただきました皆様に改めて感謝申し上げます。

文責:黒田 卓(富山大学大学院教職実践開発研究科)

■プログラム
10:00〜10:05 開催挨拶
午前の部(10:10〜12:10)  (1件につき 発表20分・質疑8分・入れ替わり2分)
1) 内省に基づく算数の授業設計過程~小学校5年算数科整数の性質~
神野藤 均(北海道亀田郡七飯町立大中山小学校)
2) 高校数学における批判的思考態度の向上を目指した反転授業の実践と評価
名知秀斗(早稲田大学人間科学研究科),向後千春(早稲田大学人間科学学術院)
3) 授業力量モジュールカードを活用した教員研修モデルの開発 -情報端末を活用した授業実践力の向上を目指して-
後藤壮史(関西大学総合情報学部/奈良県王寺町立王寺小学校),小柳和喜雄(関西大学総合情報学部)
4) ICTを活用した遠隔対応型校内研修の開発ーオンラインによる対話リフレクションー
鎌田尚吾(北海道教育大学附属函館小学校),山口好和(北海道教育大学函館校),鈴木悠太(北海道教育大学附属函館小学校),市川洋二(北海道教育大学附属函館小学校)
(昼食休憩 50分間)
午後の部(13:00〜14:30)  (1件につき 発表20分・質疑8分・入れ替わり2分)
5) 幼児教育におけるeポートフォリオの可能性
田中洋一(仁愛女子短期大学),中尾繁史(仁愛女子短期大学),増田翼(仁愛女子短期大学),森本康彦(東京学芸大学)
6) 小学校国語学習者用デジタル教科書の本文抜き出し機能を活用した児童の意識調査
小林祐紀(茨城大学教育学部),河崎 睦(綾瀬小学校),中川一史(放送大学教養学部)
7) 「オンライン授業」と「家庭学習支援」の実状と課題~2020年度NHK「新型コロナ下の小学校,中学校,特別支援学校でのメディア利用に関する調査」から~
宇治橋祐之(NHK放送文化研究所)

■第 2 回研究会(国内)は、2022年2月27日(日)を予定しています(担当:中村学園大学・山本朋弘)