課題研究について

第25回日本教育メディア学会年次大会 課題研究の申し込み方法

課題研究への論文投稿は、下のテーマ一覧をご覧になり、発表したい課題研究を選び、7月16日までに「プロポーザル(要旨)」を提出ください。その後、課題研究での発表可否についてご連絡いたしますので、本文を執筆し、原稿提出締め切り日までにご提出ください。
各課題研究の発表時間の都合などで、一般研究での発表をお願いすることがございますので予めご了承ください。

◆プロポーザルの申し込み期間:2018年6月18日(月)~ 7月16日(月)

◆プロポーザル提出先:taikai2018★jaems.jp(★を@に変えて送信してください)
・メールタイトルには、選択したテーマ「課題研究1~4」に続けて「プロポーザル」と記入してください。
・本文に所属・役職・氏名を必ずご記入ください。
・400字以内のプロポーザル(要旨)をメール本文または、添付ファイルとして添えてください。
・課題研究テーマごとに最大5件を予定しております。
・選考結果によっては一般発表に回っていただく場合がありますので予めご了承ください。
・採否通知は7月上旬頃に申込みいただいたアドレスに返信する予定です(ですので、受信できるアドレスからご送信ください)。
・採択後は発表原稿テンプレートを用いて2ページまたは4ページの原稿を作成し、締切日までにご提出ください。
・課題研究の原稿は和文のみとします。※一般研究は英文も可能です。

◆課題研究採択後の原稿提出締切 :2018年9月30日(日)
発表原稿の作成・提出方法についてはこちらをご覧ください

課題研究テーマ一覧

1)情報活用能力の育成に資するメディアを活用した教育実践
コーディネータ:前田康裕(熊本大学)、小林祐紀(茨城大学)
概要:新学習指導要領において、情報活用能力が言語能力と同じく「学習の基盤となる資質・能力」と示され、各教科を横断する形で重要な能力であることが明記された。また、小学校ではプログラミング教育の必修化がされ、小学校学習指導要領の総則への記述が確認できることから、様々な学年・教科等での教育実践が求められている。情報活用能力の育成に資する教育実践の重要性は、ますます高まっている。そこで本課題研究では、情報活用能力の育成に資するメディアを活用した教育実践に関する発表を広く募集する。小学校・中学校・高等学校・特別支援学校・大学等の教育実践に関わる者が交流し、幅広い視点からテーマについて議論できることを期待する。なお本課題研究では、メディアはICTだけではなく、幅広い概念として用いることとする。

2)教員養成、教員研修での教育メディア研究の今〜知見の蓄積に向けた体制整備を考える〜
コーディネータ:小柳和喜雄(奈良教育大学)、寺嶋浩介(大阪教育大学)
概要:これまでも教育メディアを活用した取組を通じて、未来の創り手となるために必要な資質・能力、例えば学習の基盤としての情報活用能力、メディア・リテラシーなどを育成しようとする様々な取組が、教員養成、教員研修で行われてきた。しかしながら、その取組をどのように整理し、共有できる知見として表現していくかに関わって、伝統的な研究手法による手続きが壁となり、貴重な研究成果が表に出ない場合もあった。本課題研究では、教員養成・教員研修の現場で、教育メディアを内容としてとらえ教える工夫、教育メディアを方法・道具としてとらえ、それを用いて教える工夫などについて、その持ち味を活かした研究知見を表現し、蓄積していく上で、何が壁か、何が必要となるのかを論議していく。

3)最先端のメディア研究
コーディネータ:青木浩幸(国際基督教大学)、工藤雅之(藤女子大学)
概要:最先端技術の登場や新たなトピックの創造により、教育におけるメディア利用は発展を遂げてきた。近年関心を集める最先端技術には、プログラミング的思考、VR/AR、ゲーミフィケーション、AIとロボット、ビッグデータ、MOOCsやOER等が挙げられる。これらの教育における意味を理解し実用化を図るには、新たな観点や柔軟な発想が必要である。本課題研究ではそのような実用化の壁を破るきっかけを得られるような議論を行いたい。未完成であっても構わない。最先端のメディア利用に関する斬新な研究アイディアを募集する。

4)次期学習指導要領におけるメディア・リテラシー教育
コーディネータ:後藤康志(新潟大学)、佐藤和紀(常葉大学)
概要:初等・中等教育において2020年以降順次全面実施される次期学習指導要領では、「社会に開かれた教育課程」を実現させることが目指されている。社会と向き合い関わり合うためには、意図をもって構成されるメディアの特性を踏まえて、そのあり方を考える学習活動が不可欠となる。近年、ポスト・トゥールース時代と言われるように、社会とメディアを取り巻く状況が、複雑さを増している中で、メディア・リテラシー教育に関する実践・研究もひとつの転換期を迎えているといえる。そのあり方について議論することには、意義がある。こうした課題に対する研究発表を会員から募り、議論を深めたい。